(写真左)細長い通路を抜けガイドさんに連れてこられたのは、煉瓦アーチの下でした。ここでまずは映画鑑賞。
(写真右)イギリス積み仕上げの煉瓦アーチ。鉄桁の真上をJR中央線が走っている。
続いてホームへ向かう階段を上がる。駅閉鎖後はごくたまに公開される時以外、ひっそり静まり返っていたのだろうな。
(写真左)雨漏りもいい味だしてる煉瓦の壁面。(写真中)階段には戦時中の金属供出のため滑り止めがない。
(写真右)非公開ながらもメンテナンスは行われていたようだ。鮮やかな緑色の高架橋には「万世橋高架橋 2000年3月」と記載。
(写真左)2つめの階段の先から光がこぼれている。どこに向かうのだ?
(写真中)なんとそこは旧万世橋駅ホーム。外には出られませんが、ガラス越しに中央線が見えた。
(写真右)右から書かれた万世橋の駅名標(レプリカだけど)が証となって、通過する電車を見守っている。
ホームは草ぼうぼう。当初はもう一本あったが現存していない。
■万世橋駅の数奇な運命■
1912(明治45) 国鉄中央線の駅として開業。当時は中央線のターミナル駅。初代駅舎は煉瓦造りの豪華版。
1919(大正8) 東京駅開業。以降は中間駅となり、拠点駅としての勢いを失う。
1923(大正12) 関東大震災にて初代駅舎焼失。
1924(大正13) 仮駅舎にて復興。焼け残った部分を利用したため、初代とは違い簡素な造り(2代目駅舎)。
1936(昭和11) 鉄道博物館が移転。博物館は2代目駅舎の基礎を利用したもので、そこに駅が併設(3代目)。
1943(昭和18) 休止(事実上の廃駅)。
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