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3世代で行く 年越し大井川鉄道SLの旅 2005.12.30〜2006.1.1 

静岡県出身だというのに、遠い存在だった大井川鉄道。
改めて観光にも乗り鉄にも最高だと実感いたしました。
但し連れてってもらった身分ゆえに、鉄分が薄めなのはご了承ください。

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12/30:金谷に着いたらすっかり夜だった。
母および妹家族と金谷駅で待ち合わせ。
合流した頃にはすっかり夜もふけていた。
初めて乗った大井川鉄道車両は元近鉄16000系。

大井川鉄道の車両は、SLに限らず他社の古い車両を譲り受けたものばかり。
しかも随所に往時の姿が偲ばれ、まさに車両博物館といった感じ。

今回のお宿は川根温泉のコテージ。
子連れでも気兼ねなくくつろげるし、部屋に温泉もあるし。なかなか良いよ。

この車両は元近鉄特急だったこともあり、座り心地も良くゆったりできる。
しかもガラガラの車内は独占状態!
それなのにワンマン整理券方式!
このギャップがたまらない。


12/31その1:SLが待ってるぞ!
SLに乗るため金谷駅に向かう。

写真はお宿の最寄り駅、川根温泉笹間渡。
木造の渋い駅舎が、ひっそりとした山あいによく似合う。
下り列車が入ってきた。
今回は乗らないけど、テレビカーとして名を馳せた元京阪3000系だ。
おけいはんの顔だった電車も、大井川鉄道ではテレビも外され、余生をワンマンカーとして過ごしている。
私たちが乗る上り列車は、元南海21000系。
南海ズームカーとして山岳区間を走った車両は、製造から50年を経てもいまだ現役。
こうしてみると、大井川鉄道が「保存車両の博物館」と呼ばれる理由が納得できる。
しかしまあ、とにかく揺れる揺れる。
振動で身体が揺れるたび、つり革も激しくスイングし始める。
また前日の車両とは対照的に、バスみたいな小さいシートの座り心地もあまり良くない。
古さの否めない車内において、自動販売機がひときわ異彩を放っていた。


12/31その2:SL乗り鉄はじまり〜!
金谷駅に到着。
乗り鉄的にはお隣の新金谷のほうが断然良いのだが、旅の目的が「おばあちゃん(ってイメージじゃないな。自分の親だし)と孫の楽しいひととき♪」なので、私はただついていくのみ。

JRの駅と隣接しているものの、こちらのほうは非常に質素。
待合室はSLを待つ人たちでいっぱい。
これが乗車券。
実はなんと、母の座席のダブルブッキングが判明。
結局そのまま動かずに済んだけど。
ブッキングした相手の方は、お座敷車両のほうへと案内されていった。
もしかしたらそっちのほうが羨ましいかも。
今回乗ったSLはC10 8。
C10形はこの一台しか現存していないのだが・・・後ろ向きじゃわかんないよね。
駅の構造上こうやって入線するしかないのだ。
結局前方の機関車を拝めないまま乗車。
おかげでSLに乗った気がしない。

11:47金谷駅発車。
よく見るとこんなゆるかわいいヘッドマークがついていた。
どこからか茶っきり節が聞こえてきそうだ。
ちなみに「かわね路」号というのがSLの愛称。
木の壁、木の床、天井の扇風機・・・。
なんと釣り合いのとれた車内なんだろう。

沿線などのアナウンスを聞きつつ、くらいつくように景色を眺めていたら・・・。
突然車内に響く生歌。

発生源はSL車掌のおばちゃん。
いつまでも♪ちゃっちゃっちゃ〜♪が頭にこびりついて離れない。誰か助けてw
金谷を出てしばらくの間は、川幅も広く見通しの良い景色が続く。
しかし5つめの五和(ごか)を過ぎた頃より、山が迫ってくるようになる。

さすがお茶どころ。山がちな狭い土地のいたるところで茶畑が顔を出す。
茶畑の整然とした様子が美しく映る。
静岡出身の私にとって、懐かしい風景のひとつでもある。
川根温泉が見えてきた。
この川原は絶好のSL撮影スポット。
また大浴場の露天風呂は、SLが眺められるお風呂として有名だ。
橋の上を渡っていると、こちらに向かって手を振る入浴客の姿を見ることができる。
もちろん堂々とそんなことするのは男性ばかりだが・・・。
地名(じな)駅近くのやたら短いトンネルをくぐる。
日本で1.2を争う短さだというが、全長7mってどんだけ短いねん。
もともとはロープウェイの保護用だったが、ロープウェイが撤去されトンネルだけが残る格好となってしまった。
通過も一瞬の出来事で、写真なんか撮れるわけがない。

そして川幅が急に広がったかと思ったら、ダムだった。
その上に吊り橋がかかっているのだが・・・私にはムリ。吊り橋渡れっこないや。
吊り橋の先には、「武士の一分」のロケ地となったキャンプ場がある。

12/31その3:千頭に着いたけど・・・。
13:08千頭駅着。
約1時間20分の旅もここで終わり。

杉林に囲まれた風景を目の当たりにし、山中に入ったことを実感する。
その下で、井川線のトロッコ列車が旅立ちを待っていた。
ここから日本唯一のアプト式鉄道が、急勾配を突き抜けていくのだ。

だけど今回は引き返します。
いつか乗れたらいいけどね。


懐かしい列車が並ぶ壮観な光景。
左の写真のSLは、今まで乗ってきたC10 8。
右写真の南海ズームカー隣はC56 44。

C56 44は波乱万丈の人生。
タイから奇跡的に帰国したものの、老朽化が激しく、この時点では休車扱い。
その後タイにいたときの姿に復元修理され、2007年10月より再び活躍するようになった。
井川駅に隣接するSL資料館を見学。
へぇー、2006年はSL復活30年なんだ。
しかも川根本町って何?いつ合併したの?
なんか金谷町も島田市になってるしさ。
平成の大合併もなんだかなー。

カラフルなヘッドマークもいっぱい。
意外と(?)凝ったものが多い。
個人的には「青春号」の絵柄が気になる。
資料館の規模は大したことないし、展示物も少々古い。
しかし小規模ながらジオラマもあったり、時間つぶしにちょうどいい。
展示物の中に実物大ラックレールがあるのはさすがだ。
電車がくるまでかなりの時間がある。
食事でもして、千頭のあたりを散策しようか・・・なんて、お気楽に考えてました。

だけどね、どこも開いてないんです。大晦日だからって。
駅前どころか、駅の売店すら開いてないんですよ。

しょぼーん・・・(´□`)

すると業を煮やした母は、タクシーで帰るという決断に至りました。
鉄にはあるまじき行為かもしれないけど、今回は非鉄集団だからいいんです!

こんなんじゃ茶っきり娘に歓迎されても嬉しくない・・・。
長旅に疲れた身体と心を癒すうべく、早速お風呂に向かう私たち。
宿泊したコテージにも温泉ついてたけど、やはり大浴場にも行かなくちゃ。
露天風呂の壁から顔出しするのは遠慮だが。

ここのお湯はイカ墨のような黒さ。しかも源泉かけ流し。
肌つるつるで気持ちいいよ♪

1/1:ばいばい、いつかまた来るね。
 年越しをこちらのコテージで迎えた。
結局カウントダウンの後もずっと母娘で起きていた。就寝午前4時。

子供3人大人4人で賑やかに過ごした2泊3日。
夫をひとり自宅に残し、申し訳なく感じるが・・・。
電車の待ち時間を兼ねて、最後の川原散策。
やはりこの場所は絶好の撮り鉄スポットだ。
帰りの電車がやってきた。
また元近鉄16000系だ。
ズームカーじゃなくてよかった(笑)最後ぐらいゆったり過ごしたいし。
神尾駅の狸にもばいばい。
また来るよ。
温泉気に入ったし、家山駅付近の桜並木も素敵なんだってね。
それからロコプラザにも行きたい。

新金谷で正月バージョンのSLとすれ違ったが、写真撮り損ねてすごく悲しい。
賀正ヘッドマークと日の丸を掲げ、めでたくも勇ましい姿でございました。

【編集後のつぶやき】
大所帯での家族旅行だったんで、私や息子に意思決定権はありません。
ゆえに新金谷のロコプラザへ寄らなくても(非鉄は存在すら知らんがな)、復路にタクシー使っても、黙って従うのみです。

でもいいんです。乗り鉄が目的じゃないから。
みんなで楽しむのが第一だし。
賑やかで楽しい時間を過ごすことができてなによりです。

いつか再訪できるかなあ?そのときには井川線にも乗れたらいいな。
そのときは夫も一緒ねと言いたいところだが、非鉄だからな・・・。

川根温泉は本当に素晴らしい。黒湯最高!!!