■旅のはじまりは近江路から |
AM7:36発の東京発ひかりに乗車。自宅を出たのがAM6:30過ぎだったのでけっこうキツイが、ラッシュに巻き込まれなくて済んだのでこれで良かったと思う。
朝食食べてきたのにもかかわらず、朝から新幹線車内で駅弁そしてビール。
息子にはサンドイッチを買い与えた。
こちらは東京駅で購入した「幕之内弁当 日本の味博覧(1,000円)」。
愛知万博がらみの限定弁当だが、好評のため万博終了後も継続販売決定だそう。
確かに懐石風で見た目も味も満足でき、人気が出るのもうなずける。
しかし我慢して米原で湖北のおはなし(有名駅弁)買えばよかったと、後になって非常に後悔(東京駅の駅弁はいつでも買えるからね・・・)。 |
ごめん←こっちじゃなくて乗るのは←こっちなの。
息子は特急しらさぎに乗りたかったようだが、今回は長浜までの短距離移動なので普通列車に乗った。
北陸本線には特急型寝台車両を普通車に改造した面白い車両(食パン車両こと419系)があるのだが、今回乗ったのは元急行用車両の475系。
かつて急行列車だった名残がちらほらと。
新幹線のようにデッキがあったり、洗面台らしき遺物があったりと。
座席は湘南電車のようなセミクロスシート。
湘南電車育ちの私としてはどこか懐かしい感じがしますが、 何故か座面のクッションが前後にずれて、座り心地はいまいちだな・・・。 |
わずか9分ほどで長浜駅に到着。
このあとは長浜鉄道スクエアへGO!→こちらに詳しく載せました。
息子は目の前の踏切を怖がってなかなか渡ろうとしませんでした。
いまどきの子って・・・うーん・・・。
ちらっと横目で見ただけですが、観光に力を入れてるだけあって渋そうな街並みだ。
海洋堂フィギュアミュージアムに是非行ってみたいと思う私(このときはまだオープン前でした)。息子に内緒でいつか行ってやる・・・。 |
長浜から11:16発のJR新快速に乗って大津方面へと向かう。
息子が車内のドア開閉ボタンを発見、やっぱりハマっていた。
米原駅を発車するとすぐ、新幹線もどきの車両が3台陳列されてるのを見つけることができます。
これらは新幹線の図鑑なんかに時々出てくる、実験用車両なのです。
役目を終えた彼らは、米原の鉄道技術研究所風洞実験センターにて静かに余生を送っています。
左より、300X・STAR21・WIN350。
滋賀県内を新幹線以外で通過したのは14年ぶりだが、沿線の各駅前はどこも豹変していてびっくり。
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12:10、石山で京阪京津線に乗り換え。
新快速とはうって変わって、2両編成でのんびり走る。
石山寺から坂本(比叡山ケーブル乗り換え駅)を結ぶ観光路線ではありますが、雰囲気は地元住民の足ですね。
息子いわく「東武の発車音と同じ」とのことですが、本当か?? |
浜大津で途中下車。
せっかくの近江路、やっぱり琵琶湖を見なきゃ!と思い浜大津港に立ち寄ったのだが、鉄ヲタにとっちゃどうでもよいことらしく、早く電車に乗せろとすこぶる不評だった。
レストハウスで琵琶湖を眺めながらのランチ。何故かブルーシールのアイスが売っていた(ここは沖縄か?)。珍しいんでもちろん食べたけど。
いよいよこの後は京都入り!
台風は大丈夫か?嵯峨野のトロッコに間に合うのか?? |
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■そして京へ向かう |
上洛の交通手段は京阪京津線を使う。
昔から浜大津付近は路面を走っていたが、1997(平成9)年の京都市営地下鉄東西線開通にともない路面+地下鉄というありえない相互乗り入れ(もちろん日本唯一)が始まりました。
まずは浜大津駅ホームより電車が路上に飛び出すところを激写。
路面区間を走るのはわずかな距離で、浜大津の次の上栄町を過ぎたら専用軌道。やがて急勾配を駆け登り、山を越えたら山科盆地。 |
路面電車というには巨体すぎる車両が大津の街を走る。
相互乗り入れ時に登場した車両は4両編成の京阪800系。京都市役所前まで乗り入れています。
本来ならこのサイズは路面を走れないのだが、特別に許可とったそうだ。
水色と灰白のカラーに黄色いラインがアクセントとなって、なかなかの色使い(琵琶湖と空の色がモチーフ)。写真よりも実物のほうがずっと綺麗だった。 |
四宮駅のホーム横には京津線の車庫がそびえる。
公式サイトにて「劇場路線」と自称するだけあって、路面→急曲線→急勾配→地下という変化に富んだ車窓風景が楽しめる。
ただ京津線廃止区間の車窓風景が良かったから、地下に潜るのはもったいないような気もしないではない(私は学生時代、東山三条のあたりの路上を走る光景が好きでした)。
大津線公式サイトは鉄道会社のオフィシャルにしてはかなり異色の内容。
社員の方々へのインタビューや車両についての説明が圧巻です。
みんな思い入れが強くてさ(笑)。特に800系車両開発者の方の苦労話は必読!
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運転席の先に見えるのは何?いよいよ地下区間に入るよ。
地下に入ると運転席のカーテンが自動的に下がる。この写真はまさにその瞬間だね。
御陵からは京都市営地下鉄東西線。発車メロディがいかにも京都という感じ。
京阪800系車両は京都市役所前までしかいかないので、二条駅に向かうため乗り換え。
二条駅からJR嵯峨野線(山陰本線)に乗り換えて嵯峨嵐山駅に向かう。
このあとはお待ちかねのトロッコだよ〜!
時間的にも余裕があって大助かり。順調順調♪ |
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■今回の旅唯一の観光。嵯峨野トロッコ乗車 |
トロッコ嵯峨駅はJR嵯峨嵐山駅の隣にある。
駅前には19th CENTURY HALL。
V字型の車輪オブジェとともに、D51 51というSLが保存されている。別名「ナメクジ」。
このSL、この場所に来る前はくずはモール(枚方市樟葉駅前のショッピングモール)という意外な場所にあったんですって。 |
館内はSLとクロード・モネのレプリカ展示のみ。
人気のない館内を自動演奏ピアノの音色が鳴り響く。
これで¥200(トロッコ乗車の場合)は高いと思う。
時々コンサートが開催される関係で、余剰スペースを広めにとってあるようだ。
(写真右)このSL(D51 603)は引退後遭遇した火災のため後半分焼失・・・(TT)。 |
いよいよ嵯峨野トロッコ号に乗車。
通常車両のほかに一両だけ「ザ・リッチ号」という名称のオープン車両があるのだが、なんとなく怖そうなので普通の車両に乗った。
座席のシートは木製。景色を楽しむ列車なので窓が大きい。
乗り心地はというと、けっこう揺れる。
しかも音がかなり響く(トンネル内は特に)。
乗車中ずっと車掌さんが桑原征平風の語りでガイドしてくれる。商売上手でさすが関西。 |
発車するとすぐ嵯峨野の竹林が見える。
最初の停車駅トロッコ嵐山駅では、車両がトンネルの中に半分隠れる格好で停まる。
保津川の絶景は初めに左側から、しばらくすると右側に現れる。
四季折々で景色も変化することだろう。
きっと紅葉と桜の時期は大混雑なんだろうな。 |
保津峡下りのいかだが見えた。
行きはトロッコ、帰りは保津峡下りという人も多いだろう。
時間が遅かったのと所要時間2時間というのを聞き今回はパス。
このトロッコ列車は、1989年まで使われてた山陰本線の旧線を利用したもの。
ちょうど私が京都で学生してた頃、山陰本線電化・新線工事のニュースを耳にした
記憶があります(トロッコのことは記憶にないなあ・・・)。 |
トロッコ保津峡駅では狸一族がお出迎え。そして怪しげな気配も・・・。誰っ?誰? |
乗り込んできちゃったよ。
嵯峨野トロッコ名物酒呑童子さん。前髪にカーラー巻いてるのは何のため?
息子が大興奮でオオカミオオカミと連呼してしまい、酒呑童子さんに「落ち着け〜」となだめられて(呆れられて)ました。 |
終点のトロッコ亀岡で下車。JRの最寄駅は嵯峨野線の馬堀駅だが、10分ほど歩く。
馬堀駅の北側は田園地帯。京都のベッドタウン化している割に、のどかな景色も広がっている。
昔ながらのかかしが郷愁をそそるねえ。 |
これが今回買った記念写真とおみやげ。写真には母子の2ショットが写っております。
右側のトロッコは、木製のレターホルダー。素朴でかわいい。
丹波名産の糸寒天も購入。重宝してます。 |
帰路は嵐電→阪急を乗り継ぎ河原町に向かう。
別にお寺めぐりしているわけでもないのに、嵐電に乗ると京都観光している気分になるのが不思議。
今回乗った嵐電車両には映画村のステッカーが掲げられていた。
帷子ノ辻でレトロ車両が待機してたんだけど、乗り換える気力と体力残ってなくて断念・・・。 |
(写真左)山之内のあたりで少しだけ路面を走る。
学生の頃これが珍しくてねー、たまに嵐電乗るとこの辺でわくわくしてたよ(別に鉄道好きではなかったのですが)。
(写真右)西院駅近くの嵐電車庫。
ちなみに読みは嵐電だと「さい」、阪急は「さいいん」。地名は「さいん」と読む。
私ったら昔住んでたのに「さいん」と読むのは知らなかったよ。 |
【編集後のつぶやき】
お宿が河原町三条だったので、夜は河原町通りや新京極をぶらぶらしてました。私の学生時代(バブルの頃)とは店舗業態もずいぶん異なってるね。
四条通沿いの手ぬぐい屋「RAAK」さんオリジナルの手ぬぐい。
ありそうで見かけない汽車柄なんで、思い切って2色買っちゃいました。
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